非常に珍しいポーランドのカメラです。
WZFOのAlfa-2
一見するとハーフサイズカメラのようですが、通常の24×36mm判です。
・WZFO(ワルシャワ写真機器製作所) アルファ2
(フード、キャップ、ケース、パトローネ付属/いずれも純正)・・・・・38,000円(税込み)
アルファ2の特長は、お洒落なことです。他にはありません、たぶん。
特異な縦型デザインや一見すると人間工学に基いていそうでそうでもない操作系は、すべてがこのカメラのお洒落さに帰結することでその意義を担保されています。このカメラに陳腐さが感じられないのはそのためでしょう。
なによりもまずお洒落であること。そして写真も撮れること。アルファはそんなカメラです。搭載レンズのエミター45mmは3枚玉ながら意外なほど良く写りますが、このカメラで写真を撮影するには、取り扱いの習熟度に加えて水準以上のカメラへの情熱が求められます。アルファはとても面倒くさいカメラだからです。
アルファは撮るまでの時点ですでに大変です。フィルム給送はダブルマガジン方式なのでフィルム装填がまず面倒!
そして、撮影後は真っ暗な環境でフィルムを手作業で巻き戻さなければなりません。このカメラにはフィルムの巻き戻し機能が存在しないのです。
面倒くさく、ひたすらにお洒落なカメラ。それがアルファ2です。
整備済み
少い部品を巧みに組み合わせたカラクリというようなつくり。ポーランド人は板バネが好きなのかも
小さなシャッター音で知られるオリンパス・ペンやM型ライカすらも遠く置き去りにしてほぼ無音で作動するシャッターは、一枚撮るたびに本当に撮れているだろうかとレンズを覗き込んでしまうほどです。