2023年4月20日木曜日

Flektogon 35mm/f2.8

 東独ツァイスのフレクトゴン35mmです。

プラクチカ/M42マウント仕様

最短18cmというマクロレンズ並みの近接撮影能力、高い解像度と深く厚みのある色表現が特長の広角レンズです。昨今は独特のボケを活かした開放時の描写が好まれているようですが、絞り込んだ際の緻密な描写も接写を得意とするこのレンズの身上と言えます。

絞り以後の群のコート面にカビ清掃痕が若干残りましたが、光学系は全体として明澄な状態を維持しており、描写に影響はありません。

フレクトゴン35mmは画質を補整するために撮影距離によって開放値が変化する設計となっています。このため、f2.8に設定していてもピントリングを近距離側へ回すと絞り値は自動的に動き、至近端でf4となります。この状態からふたたびピントを無限側へ回しても絞り値はf4のままですので、開放側で撮る際には絞りの再設定が必要です。




使用例

整備済み。


・カール・ツァイス・イエナ フレクトゴン35mm/f2.8・・・・・28,000円(税込み)

W-NIKKOR・C 3.5cm/f3.5 後期型(Lマウント仕様)

  ライカLマウント仕様 内部光学系の口径がきわめて小さいうえに油膜を生じやすいことから、未整備の個体では本来の光学性能の出ていない個体を多く眼にするレンズですが、コンディションの良い個体で適切に整備されたものは、非常に鮮鋭な描写を見せます。 3.5cmのラインナップ中もっとも暗...