2026年10月3日土曜日

Leica カタログ額装品

   

デザインの魅力的なライカの古いカタログを額装しました。


昔からライツ製品の広告やカタログは図案が洗練されておらず、グラフィカルなツァイス・イコンのそれと比較しての殊更に辛辣なデザイン批評がものの本に見受けられたりもしますが、このカタログについては例外に数えられると思います。


額は新潟市内の専門店に製作依頼したもので、パターンオーダーではなく枠材の太さやカッティング、塗装にいたるまでカタログの意匠に合わせて作られた一点ものです。
表情のあるアイアンペイントに、コアなライカ親派のみに通じる色味のシートを組み合わせて仕立てました。保護ガラスには入手可能な最高位のUVカットアクリルを使用していますので、褪色や落下時の破損への備えも万全です。


320×227mm

送付時のシュミットの広告・包紙付属



・ライカ フィルターカタログ額装品・・・・・35,000円(税込み)

2026年10月1日木曜日

Leitz カメラバッグ




古風で重厚な仕立てだった頃のライツの革製カメラバッグです。


中古市場でよく見かけるアウトフィット用とは異なる、中仕切りの無いタイプ

ショルダーストラップは市内の専門店に依頼して、オリジナルと同じ仕立て方で新調してあります。
革は艶消しの黒を使用。金具は元のものを再使用しています。鍵はありません。


外寸:W308・H183・D130mm (突起部を除く)


・ライツ 革製カメラバッグ・・・・・25,000円(税込み)




2026年9月25日金曜日

NIKKOR(New NIKKOR)85mm f1.8 Ai改


2年間のみ造られたニューニッコール85/1.8です。


純正Ai改装品

この時期の仕様上、このモデルは“古典レンズの新釈”のようにも見えます。

85/1.8の系譜では唯一、最短撮影距離85cmと近接撮影の利く仕様


整備済み。付属品無し。


・ニッコール85mm f1.8(ニューニッコール)Ai改・・・・・33,000円(税込み)



2026年8月20日木曜日

Helios-103 53mm f1.8 (旧コンタックスマウント)



アーセナル製のKiev用標準レンズです。

光学系はオリジナル設計とされていますが、2・3群にそれぞれ平凸と平凹を貼合した群を配したダブルガウス型は、3代目以降のズミクロン50mmを連想させます。



使用例

整備済み。付属品無し。


・アーセナル ヘリオス103 53mm f1.8・・・・・9,900円(税込み)


・

ロシアレンズは製造品質に難のある個体が多い事から、売りに出す前の整備は欠かせません。
殊に、レンズエレメントの縁や鏡筒内部に切り子が付着している個体は非常に多く、未整備品の大半で見受けられます。これらは主に鏡筒のアルミが削れたもので、製造現場で組み立て時に付着してそのまま残存しているものや、グリス切れでカジりを起こした摺動部から発生したものですが、レンズやユーザーの眼を傷付けかねないので除去は必須です。

2026年8月16日日曜日

TOKINA 24mm f2.8 (ニコンFマウント仕様)



RMC以前の広角で、最短撮影距離19cmと寄れる一本です。

整備済み。付属品無し。


・トキナー 24mm f2.8 ニコンFマウント仕様・・・・・9,900円(税込み)


2026年7月10日金曜日

Rollei Planar 50mm/f1.8(M42マウント仕様)

 


光学性能と情緒性が高水準でバランスしたレンズです。

分解整備済み。


・ローライ プラナー50mm/f1.8(M42マウント仕様)・・・・・32,000円(税込み)


2026年6月5日金曜日

DOMKE F-3 (80年代製)

  

80年代のドンケF-3です。

後年の同型や後継モデルとは異なるサイズとシルエット。この時代のドンケらしい精悍な佇まいが特徴で、ドンケの根本にあるコンセプト「提げて走れること」を最も高い純度で体現しています。


純石鹸にて丸洗いを掛けてありますので清潔ですが、除去できない錆染みなどの古色があります。サイドフラップのパイピングに1箇所ほつれあり。ショルダーストラップの滑り止めゴム劣化のため除去済み。


・ドンケ F-3(80年代製)・・・・・16,000円(税込み)

DOMKE F-3 Super Compact

ドンケのF-3Compactです。

F-3の後継モデルで、仕様は現行モデルであるF-3Xと同等。F-3と比較してわずかに大きなサイズです。


一眼レフ1台+コンパクト機1台あるいは交換レンズ1本程度の体制での撮影行に適したサイズ。使い勝手が良く、普段使いにも好適です。

軽微な擦れや色落ち、金具の錆びなどがありますが、ほつれや穴はありません。

中仕切り・ネームタグ付属。


・ドンケ F3 SUPER COMPACT(チョコレートブラウン)・・・・・15,000円(税込み)

2026年3月26日木曜日

HANSA 距離計連動型マウントアダプター、未開封品

 


ハンザのライカLマウントボディ用距離計連動型マウントアダプターです。

本品は2000年代初頭、90年代からのクラシックカメラブームが下火に差し掛かったかという時期に発売された製品です。

ニッチな仕様に加えて、適時とは言えない発売時期や価格の高さなどからか当時は売れなかった製品ですが、連動機構はもとより、ボディ側がLマウント仕様である点やアダプターとしての精度の面においてこの時期の国産品は今では稀有な存在と言えるでしょう。


距離計連動範囲は無限〜至近0.8m(バルナック型は1m)まで

パッケージの角に割れあり。


・ハンザ 距離計連動型マウントアダプター・・・・・25,000円(税込み)


CANON LENS 85mm/f1.9Ⅰ 管:802

 キヤノンの大口径中望遠レンズです。


造りとスペックの割には知名度の低いレンズですが、名レンズに数えて然るべき一本だと思います。

20枚羽根の絞りは今日の製品には見られない造り込み


鏡筒外観部には経年なりの傷やめっき剥離が見受けられます。光学系(G1オモテ面)には重年の使用による小傷が見受けられますが、透過は良好で、このレンズ本来の描写を楽しめます。

優秀なダブルガウス型レンズの多くに共通して感じられる落ち着いた雰囲気がこのレンズの描写にもあります。

整備済み。純正フード付属(打痕修正有り)。


・キヤノン キヤノンレンズ85mm/f1.9Ⅰ・・・・・40,000円(税込み) 

Elmar 5cm/f3,5 管:806

 

1936年製、クローム7番鏡筒

コンディションの良好なノンコート時代の個体です。

定番のエルマーも昨今は光学系の明澄な良品が極端に見つけにくくなってきています。コレクション目的ではなく撮られる方は、バリエーションの稀少性よりも光学系のコンディションを優先して選ばれる事をお勧めします。

整備済み。


・ライツ エルマー5cm/f3.5 管:806・・・・・50,000円(税込み)


2026年2月26日木曜日

NIKKOR-P.C 8.5cm/f2 管:285

 

ライカLマウント仕様

往時のニッコールの中では筆頭に挙げられる名レンズです。

整備済み。

光学系コンディションの良い個体です。良品をお探しの方へおすすめします。



・日本光学 ニッコール-P.C 8.5cm/f2 管:285・・・・・55,000円(税込み)




2026年2月24日火曜日

CANON SERENAR 100mm/f4

 セレナー時代のキヤノンの中望遠レンズです。


光学系はシンプルかつ古典的な3群3枚。
後年のキヤノンレンズが見せる鮮烈さとは正反対の色味と、その枯淡さとは対照的なシャープなピント。醒めてキレのある描写が特徴です。


評についてほとんど見聞きしないレンズですが、秀逸です。

G1オモテ面に傷数本あり。整備済み。


・キヤノン セレナー100mm/f4・・・・・15,000円(税込み)

2026年2月23日月曜日

PENTACON AUTO 50mm/f1.8(M42マウント) 管:074


東独ペンタコン製の標準レンズです。

古典的なダブルガウス型レンズで、開放付近では古風を強めに残した非常に軟らかい描写を見せますが、f4まで絞ると滲みは消えて鮮鋭な表現へ移行します。開放付近の個性的な描写が好まれるレンズですが、このレンズの本然はやや絞った領域にあると思います。

今日の目から見れば凡庸なデザインとスペックの標準レンズですが、最短33cmと接写の利く事から、様々な場面に対応してくれる使い勝手に優れた一本です。

*分解整備済み。


・ペンタコン・オート50mm/f1.8(M42マウント) 管:074・・・・・15,000円(税込み)


*このレンズは1~2群に対して3〜4群が間隔調整されており、一般的なレンズのように各群を投げ込み状態で組み立てしてしまうと本来の光学性能が損なわれます。本品は製造時の組み位置を動かさずに整備しています。


 

三協光機 TELEMORE95 (M42マウント仕様)


M42マウント仕様

三協光機のテレモア95です。

モヤモヤで使いものにならないテレコンバータとして悪名高いテレモアですが、この個体は端正な画質です。良否の個体差が激しいところはコムラーシリーズと同じようです。

試写

オートタクマー55mm/f1.8(開放にて)


テレモア95+オートタクマー55mm/f1.8(開放にて)


テレモア95+オートタクマー55mm/f1.8(f4にて)



付属品無し。

・三協光機 テレモア95(M42マウント仕様)・・・・・2,600円(税込み)

2026年1月22日木曜日

カタログの額装

  1950年代のライカのカタログを仕入れた。

 昔のライカのカタログや広告には野暮ったい図案のものが少くないけれど、これは一目惚れだった。

カタログの版は58年だが、同封された広告はM5時代のもの


 寒波の荒天が続く中で紙ものは無事に届くだろうかと案じつつ待っていると、稀覯本でも扱うような厳重な包みが届いた。開けてみると「シュミット リミテッド・トーキョー」と刷られたパラフィン紙が現れた。それをさらに開くと、往時のSLレリーズボタンの広告とともにセロファンの巻かれたカタログが。

 製本されているわけでもないカタログ一通になんという仰々しさだろう。パラフィン紙には透かしまで入っている。高級品が名実ともに本当に高級だった時代のカタログだけある。


 数日後の定休日、カタログの額装を頼みに、北方文化博物館内に工房を構える額縁店「インチフレームワークス」を訪ねた。

 カタログを出して、同店の水品さんと中村さんに意見をうかがう。

「枠は細身で、木地に浅くニスの掛かった淡めの色味のものを考えています」

 「木地だとこんな感じです。ニスで仕上げたものは塗ってから時間が経つと色が濃くなっていきます」

「実際にサンプルを当ててみると、これだと少しぼーっとした感じですね」
 
 「そうですね。締まらない印象になりますね」
  
   「かえって濃い色合いのものが合うかも知れませんね。これはどうでしょう?木地に塗装したものですが」

「良いですね。イメージしていたのとはまったく逆だけど、こうして見るとこっちの方がおさまりが良いなあ」

 フレームの仕様が決まった。図案の自在な雰囲気から、枠はサンプルよりも微妙に細身に、内側の面を曲面から平面へ変更して、サンプルと同じ塗りで作ってもらう事にした。


 「台紙はこの場合は白が良いと思いますが、こちらが純白で、こちらがややクリーム色の入ったものです」

「クリームの方が良いですね。純白は合わないな」

 「子供っぽい印象になってしまいますね」

「純白だと、カタログ自体の色もなんだか・・・」

  「ピンク掛かって浮いて見えますね」

「・・・そっちの、それは?」

 「これですか?」

「これは・・・なんか、同じ50年代の写真誌とか広告の背景にこういう色が使われてたような・・・」

 「あ!その感じ、私、分かっちゃったかも・・・」

  「そういうストーリーがあると、俄然見え方が変わって来ますね。それなら断然こっちの組み合わせだと思います」

こうして、台紙は一枚だけ残っていた米国製のちょっと変わった色味のものに決めた。


 
 当初イメージしていたのとはまったく違う仕様での仕立てが果たして「これだ!」というものに仕上がるか、出来上がりが楽しみだ。



2025年12月22日月曜日

旭光学 Auto-Takumar 55mm/f1.8 管:360

 

オールドレンズの定番、旭光学時代のタクマー55mm/f1.8です。ごくありふれた標準レンズですが、開放の軟らかさから絞り込んだ際の鮮鋭さまで絞り全域で秀逸な描写を見せる完成度の高いレンズです。

本品は、希土類を使用した光学ガラスが採用される以前のオートタクマーですので、後年の55mm/1.8のようなレンズエレメントの黄変が起こりません。また、この時期の製品に限った特徴として、絞り表記が逆方向になっています。


タクマー55mmはオールドレンズとしては比較的手軽に入手できる事から流通している個体の多くが未整備品ですが、本品は分解整備済みですので、ながく快適にお使いいただけます。

前後キャップ付属。


・旭光学(ペンタックス) オートタクマー55mm/f1.8管:360・・・・・7,500円(税込み)

2025年12月21日日曜日

樫村 36mmレンズフード

 樫村のレンズフードです。


樫村は明治の中頃から写真用品を取り扱ってきた商社で、日露戦争後にはツァイスやコダックの代理店として中国や満州に支店を構えるなど興味深い沿革を持つ老舗です。

本品は太平洋戦争後に同社が発売したフードで、シェード部内壁に遮光バッフルを連ねた手の込んだ造りが特長です。



使用例

デザイン・造りとも無類のものです。枠径36mmのレンズ各種にお使いいただけます。


・樫村 36mmレンズフード・・・・・14,000円(税込み)

2025年11月26日水曜日

KMZ JUPITER-8 50/2

 
Lマウント仕様

昔日のソ連製品の組み立て品質はどう贔屓目に見ても良いとは言えず、未整備のものはカメラもレンズも大抵幾分かおかしいものですが、光学系そのものの品質は優れているので、整備・調整することで快適にお使いいただけるようになります。

手軽に古典的な描写を楽しめるオールドレンズとしておすすめの一本です。

整備済み。


・KMZ ジュピター8 50mm/f2・・・・・12,000円(税込み)

2025年11月24日月曜日

KMZ Jupiter-3 5cm/f1.5

 


ZOMZ、Valdai製以前の、自国製の光学ガラスを使用して製造されるようになった初年1955年から翌56年に渡って短期間製造されたKMZ製のジュピター3です。

ゾナーのクローンとして知られているジュピターレンズですが、実際には設計面でも描写においても単にツァイスレンズのコピー品と呼ぶ以上の個性をそなえたレンズと言えます。

1947年試作

1948年初期量産型


使用例

光学系に重年相応の傷あり。

分解整備済み。
本品は整備時に連動カムの精度を追い込んで調整してありますので、問題なく距離計連動します。

純正リアキャップ付属。

まだそれほど評価の定まっていない純ソ連製の初期製品ですが、撮ってみると非常に面白いです。



・KMZ ジュピター3 5cm/f1.5・・・・・33,000円(税込み)


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ツァイス製品と初期のソ連製品に見られる距離計連動精度の問題は、好事家にとっても整備する側から見ても頭の痛い問題です。これらは後年のソ連製品で見られる組み立て品質に起因する同様の問題とは要因が異なっており、主に設計によって引き起こされているように思います。

ツァイス製や初期のソ連製のLマウントレンズを整備すると、そのほとんどに複数のレギュレーションで分解組み立てを繰り返した痕が見受けられます。
これは、今日に到るまで複数回の分解整備を受けてきた痕跡ですが、私がこれまでに整備した中においてはその全てが、距離計連動精度と実ピントの兼ね合いを取ろうとする組み位置で逡巡したのちに、連動精度を犠牲にして実ピントを合わせるレギュレーションで組むという形へ収束していました。

これらのレンズの距離計連動精度はどの個体でも、距離環と実ピントが無限に合った状態で距離計の二重像がわずかに行き足りない(合致し切らない)状態となっていました。そのズレ量は今のところ全て同じで、少なくとも今まで私が整備してきたものに限って言えば、ツァイス製と初期のソ連製のLマウントレンズは、距離計連動カムが本来あるべき丈よりもわずかだけ寸足らずに造られている事になります。それが、誤差として許容できる範囲からほんの少し逸れた微差であるために、整備する側にとってはかえって混乱する要因となってしまうようです。

今回の個体では、上記のような状況に対して、本来の仕様としてあるべき組み位置を守ったうえで、純正の状態(連動精度にズレのある状態)に戻せるよう不可逆的な加工・改変を避けて、という2つの条件をクリアしつつ連動精度を出しました。

Leica カタログ額装品

    デザインの魅力的なライカの古いカタログを額装しました。 昔からライツ製品の広告やカタログは図案が洗練されておらず、グラフィカルなツァイス・イコンのそれと比較しての殊更に辛辣なデザイン批評がものの本に見受けられたりもしますが、このカタログについては例外に数えられると思います...