プラクチカ/M42マウント仕様
このレンズの呼称については様々言われていますが、ここではパンカラーとします。
後年のf1.8とは異なる光学系を持つ初代のパンカラー50mm/f2です。
もともとはビオターの新型として設計された経緯から、光学系は古いダブルガウス型の形質を残しており、描写にも古風が漂います。開放では残存収差の影響の強く残った写りを見せますが、ピントの描線は開放からしっかり出るため、個性が強い一方で収まりの良い写りです。
絞り駆動部にボールベアリングが使用されていたり、絞り値に合わせて被写界深度の指標が動くようになっていたりと、造りの堅実さに加えて凝った仕掛けも盛り込まれたレンズです。
前部レンズに使用に伴う傷が見受けられますが、透過を損ねる性格の傷や曇りは無く、このレンズ本来の描写をお楽しみいただけます。
・カール・ツァイス・イエナ パンカラー50mm/f2・・・・・20,000円(税込み)