イタリアで出版された「ストーリア・デッラ・ドゥカティ」です。
本書は1991年に刊行され、現在では稀覯本となっているドゥカティ社史です。
1930年代の工場内の仕事風景。おそろいの作業灯はカイザーか、あるいはポリスか
コンデンサー。オーディオ機器を扱う身としてドゥカティのコンデンサーというのはたまらなく魅力的に映ります。
モダンアートのオブジェのようなデザインで知られるラジオには戦争の影が
そして、
カメラ!
ドゥカティのバイクの歴史は“クッチョロ”から
ドゥカティの沿革や創業家の来歴から始まり、電子部品、ラジオなどの音響機器、電話や髭剃り、CMの挿入歌まで網羅し、カメラやバイクが登場するのは終盤に入ってからで、同社の裾野の広さがうかがえます。
昨今は翻訳アプリなどのおかげで海外の書籍も読みやすくなりました。単に掲載写真や挿画を観るだけでなく文章を読むと、時代の荒波に揉まれながらのドゥカティのこれまでがより生々しく伝わって来ます。
Google翻訳アプリによる訳例:https://twitter.com/Yuuginsha/status/1623564317894524931
・ブルーノ・ドゥカティ著 「ドゥカティ社史」・・・・・11,000円(税込み)